はじめてのロングツーリング

私が初めてロングツーリングに出たのは今から26年前の春、行き先は今年のGWにも計画している九州でした。

大学の春休み、せっせとバイトして稼いだ金を全部つぎ込んだ11泊12日の旅。
それまで関東平野から出たことも無かった私にとってはまさに心躍る大冒険でした。
相棒はホンダCB250RSZ−R。ド派手な外観ではありますが、リッターあたり48kmも走るある意味モンスターです。
貧乏学生にはホントいいバイクでしたよ。

当時はツーリングに何を持って行ったらいいのかもわからず、テントはフライもないホームセンターのぺらぺらのやつ。
ストーブやランタンは言うに及ばず、銀マットすらあることも知らず、持って行ったのはテントとシュラフと懐中電灯位。
ごつごつの石の上にそのペラペラテントを張って寝たもんです。
写真を見ても、10日以上のツーリングの割に荷物が少ないでしょ?


雲仙でキャンプした日、その日の夜は結構な雨が降り、朝目が覚めたら体半分が水没していました。
よくもまぁこんな状態で目が覚めなかったものだと我ながら呆れたものですが、それだけ疲れがたまっていたのでしょう。
いくら南の九州とは言え、まだ3月後半です。しっかり風邪を引きました。
しかし、この風邪を甘く見て街の薬局の買い薬でごまかそうとしたのが間違いの元。薬が合わず、40度を超える高熱と、とてつもない下痢に襲われる羽目に。
なんとか長崎までたどり着いたものの、とにかくひどい下痢でYHでは一晩中布団とトイレを行ったり来たりで、一睡も出来ない状態でした。同室の人は多分眠れなかったんじゃ無いですかね(^^;)。
翌朝、体中の水分を失ったヘロヘロの状態で急遽病院に駆け込み、終日点滴を打って貰って2日目にようやく復活。何とかツーリングが続けられたのでした。
慣れぬ旅先で病に倒れ、心細いことといったら無かったですが、宿泊したYHの方々、病院の先生や看護婦さん(超美人!) には本当によくして貰った思い出があります。
今思えば、辛かったけど良い思い出であり、こんなトラブルが無かったら、この歳までバイクでのツーリングを続けることにはならなかったのかもしれません。

さて、再び思い出の九州ツーリングまであと2日。がんばって仕事せねば(^^)。