トンネルの恐怖

佐渡からの帰り道。
関越道−北関東道を使っても良いのですが、被災地証明をもっている我々茨城県人は、せっかくなので高速無料の恩恵を受けるべく、磐越道東北道で帰路を急いでおりました。


時刻は既に5時過ぎ。
前日までの30℃を越える暑さはどこへやら、なんと気温は15℃、しかも思いっきり雨(ーー;)。
磐越道の新潟中央−郡山間はトンネルが多く、しかも片側一車線の対面通行。
通常トンネルに入るとひんやりしますが、今日は逆。
入った途端にムワーっと熱気が充満しています。


いくつ目かの長いトンネルに入ったときでした。
突然、ボンッ!と音がするような感じで目の前が真っ白に。アワワワワ(◎_◎;)
トンネル内の異常に高い気温と湿気でヘルメットのシールドが突如として全面結露してしまったのです。
完全に視界ゼロ。
しかもシールドの表側だけならまだしも内側も曇ってしまったので、グローブでぬぐっても効果なし。
幸い眼鏡までは曇らなかったので、シールドを上げることでようやく視界は確保できたのですが、その瞬間、前を走るシルバーライダーさんが急減速していることに気がついた(>_<)。
濡れた路面も気にせず、思いっきり急ブレーキ!!!。
あの時ほど強力な前後連動ブレーキとABSを装備したPAN^EUROPEANが頼もしく思えたことはありませんでした。
何とか仲間内のオカマ事故は回避したものの、シルバーライダーさんはまだ視界が確保できていない。
対面通行のトンネル内で、ふらふらと反対車線に近づいたと思ったら、車線を隔てるポール2,3本をこんな感じでなぎ倒し、

対向車迫る反対車線に出ちゃいました。(◎_◎;)。
いや、ホント、一瞬、マジで逝っちゃったかと思いましたよ。


かろうじて正面衝突を避け、こちらの車線に戻ったと思ったら、今度は左側の壁に向かって突進。何とか止まれたもののそのままエンスト。
あわてて、難を避けることが出来たおいらがハザートを点け、後続車に注意を促し、バイクや人間の損傷確認もすることなく、「早くエンジンかけろー」と怒鳴ってようやく再始動。
あんな所に止まっていたら、確実に轢き殺されちゃいますから。

幸いシルバーライダーさんもTDMも傷一つなく、無事走行車線に復帰。
もうね、心臓バクバク。手足ガクガクです。


いや〜、30年以上バイク乗ってますが、あんなことは初めてです。
トンネルって怖いですねぇ。


その後、完全にビビリモードのビックバイク3人組はカブにも抜かれる超スロー走行で帰宅。
まぁ、でも、怪我がなくて何よりでした。