雇用不安

連日、派遣切りや大規模リストラなどの話題が騒がしいですが・・・


売り上げが落ちるとクビを切るっていうやり方、これ元々は欧米式のやり方なんでしょうけど、日本でこういうやり方を是としてはやっぱりいかんのじゃないでしょうかね。
人件費を抑えるなら従業員全員の給料下げりゃいいじゃん。まぁ、限度はありますが。
一部の人間を切り捨てて、人件費削るやり方ってのはあまりにも人間性を無視したやり方ですよ。愛する日本企業としてはこんな冷血なやり方はして欲しくないなぁ。
今まで一緒に仕事してきた仲間が突然いなくなったら、残ったほうの人間だって明日はわが身と会社を疑うようになっちゃうでしょ。
苦しいときは苦境を一緒に乗り越えてこそ、愛社精神とか愛国心とかが芽生えてくるもんだと思います。
そしてそれがやがて大きな成長力、底力になる。
もしかすると今回の不況が終わって再び経済が上向いたとき、上昇気流に乗れるのはいかに人材を残した企業かってことにかかってくるかも知れませんよ。


ところで今回の大リストラ問題、そもそも2003年に大幅改正された派遣法(正式には「労働者派遣事業の適正な運営の確保および派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律」)という法律、これが元凶だと思います。
こんな法律を通したのは、戦後最大の失政ですね。
派遣でなければ成立しない特殊技能を要する業務においてなら(以前はそうだった)いざ知らず、製造業の単純労働にまで派遣を認めたら、ちょっと景気が下振れしただけでもこうなることははなからわかっていたはず。
企業としては、いらなくなったらいつでもクビにできるんだからこんな都合のいい雇用契約は無い。
安いアジアの労働力に対抗するため、高い日本の人件費を抑えるために企業が望み、政治家がその尻馬に乗って成立させたんでしょうが、多数を占める切られる方の労働者にはたまったものではない。これは絶対悪法です。言い換えれば現代の奴隷制度です。


なんとかせにゃいかんですよ、これは。


と、今日はちとまじめな話題を書いてみました。
おいらは大丈夫だろうなぁ・・・(非常に不安)。