頑固者物語

今週の読み物は、

新田次郎著「芙蓉の人」でした。


ろくな暖房や防寒服もない明治時代、富士山頂に越冬のための観測小屋を作り、命をかけて冬篭りをする野中夫妻のお噺。
男としてひとたび志を立てたら他の仕事には見向きもしない夫 到と、女が冬の富士登山なんてとんでもないといわれた時代に、それを押し切って夫を支えた妻千代子。
結局彼らの挑戦は失敗して、後進にその夢を託すわけだけれど、いい意味での二人の頑固さには感動できます。
まぁ、物語としてはこれまで読んだ「アラスカ物語」や「槍ヶ岳開山」には劣るような気もするし、人によっては「面白くない」で終わってしまうかも知れない。
でも、今のおいらには面白かったです。