最後の麦畑

その昔、我が家は国道50号線のバイパス工事に引っかかり、現在の茨城県結城市に引っ越してきました。
引っ越してきた当時、家の前の道は車がすれ違えないほどの狭いでこぼこ道で、まさに田んぼの中の一軒家でした。
夏、雨でも降ろうものなら、道に出てきたカエルを踏まずに歩くのが大変なほど、のどかだった。


それがこの30年、バイパスが出来、区画整理で道幅が広がり、どんどん家が建ち、ビジネスホテルが出来、田んぼや畑は恐るべき速度でその面積を減らしてしまいました。
そして、お袋のアトリエの前に広がるこのわずかな麦畑も・・・。

このたび、20数戸の建売住宅地に変わってしまうのだそうです。

はぁ、来年はもう、家でヒバリのさえずりを聞くことは出来ないのか・・・。
まぁ、駅は近いし、買い物の便も良いし、十分東京への通勤圏だし、発展するのは決して悪いことではないのでしょうが、なんだかなぁという気持ちです。