2011-05-24 「国銅」/帚木蓬生 ひたすら苦役に耐え、働き続ける人足達の物語。 働いても働いても報われないけれど、そんな中でも人は成長して行く。ひとりのヒーローも出てきません。 主人公の国人(くにと)でさえ文字が読め、簡単な計算ができる程度。 でも、そんな人たちがやがてあの巨大な大仏を作り上げる! 何だか現代のサラリーマンにも共通するところがあるような気がします。 静かな感動。 いいお話です。そうそう、たたら踏みのシーンは何故か「もののけ姫」を思い出しました。