「国銅」/帚木蓬生


ひたすら苦役に耐え、働き続ける人足達の物語。
働いても働いても報われないけれど、そんな中でも人は成長して行く。

ひとりのヒーローも出てきません。
主人公の国人(くにと)でさえ文字が読め、簡単な計算ができる程度。
でも、そんな人たちがやがてあの巨大な大仏を作り上げる!


何だか現代のサラリーマンにも共通するところがあるような気がします。
静かな感動。
いいお話です。

そうそう、たたら踏みのシーンは何故か「もののけ姫」を思い出しました。