上海クライシス

いんやー、面白かった。




新疆ウイグル地区のあるホテルでテロ請負人に洗脳された美しい花売りの少女が、政府要人を狙った自爆テロを引き起こすことから物語は始まります。
共犯者である彼女の恋人ヤマンは、追ってから逃れ、やがて洗脳から解き放たれ、彼の妹ライラが同じく呪縛をかけられ大都市上海を狙う自爆テロに利用されようとしていることに気付く。


そして、日本の電機メーカーのエンジニアから外交官に転身した香坂とライラが運命的なな恋に落ち・・・。


暴力的な発展を遂げる一方、深刻な社会の歪みを見せる現代中国を舞台に繰り広げられる謀略とラブロマンスです。


政治家や9.11等、実在の人物や実際に起こった事件を背景にしているだけに、読んでいてどこまでが現実で、どこからがフィクションなのか、区別がつきません。
のっけから、最後の最後までハラハラドキドキ。


こういう小説もあるんですねぇ。