平安妖異伝 /平岩弓枝


お化けのお話です。
都を騒がす妖怪、悪霊を藤原道長と不思議な力を持つ楽師の少年が解決していく短編集。

出てくるのは妖怪だったり、悪霊だったりするんだけど、全然怖くありません。
何故人を貶めるのか、なぜ祟ったのか、化け物共が世情を騒がせたのにもわけがあるのです。
読んでいてなんとなく切なく、お化けのお話なのに寒くなるどころか、心が温まる気がします。

おすすめ。