「永遠の0(ゼロ)」を買ったら、「百田尚樹の世界」という折り込み広告が入っていて、著者のこんな言葉が載っていました。


曰く、
「私にとって小説とは、読者に「生きる勇気」「生きる喜び」を与えるものでなければならないと思っています。社会のおぞましさや人間の醜さなどを描いただけの小説は否定します。百年前ならいざしらず、現代では、そんなものはネットや新聞のニュースにあふれかえっているからです。わざわざフィクションの世界で、社会や人間のおぞましさを再現する理由を、私は思いつきません。
 優れた小説やドラマは、この社会でがんばって生きている人たちに、「勇気と希望」をもたらし、時に「慰め」を与え、明日への活力となるものである、というのが私の信念です。私の小説が読者の皆さんに「生きる勇気」を与えることができたら、これほど嬉しいことはありません。」


けだし、もっともである。
この考え方の違いが、村上との違いか。