今週の読み物

道元禅師」、ようやく読み終わってお次はこれ。

吉村昭著「闇を裂く道」。
世紀の難工事、かの丹那トンネル完成までの壮絶な物語です。
つい先日、チリの鉱山で崩落で閉じ込められた33人全員が救助されたニュースは記憶に新しいですが、このトンネルでも、同じような救出劇がありました。
しかも現代とは違って稚拙な掘削設備しかない中、いつまた崩れるとも知れない闇の中を手彫りで救出坑を掘り進み仲間達を救う熱い男達。
自然の脅威、刻々と戦争の影が近づく時代背景。
簡潔だけど重厚な文章で綴られた物語はなかなかに面白いです。