読み始め

年明けから読み始めたこの二冊。


まずはこれ。

白石一郎著「海のサムライ達」。
「海狼伝」「航海者」などを読んで、すっかり彼の虜になってしまいました。
四面を海に囲まれた日本。かつてここには海にロマンを求めたたくさんの男たちがいました。
時には掠奪をもいとわない彼らを、白石氏は「海賊」ではなく、親しみをこめて「海族」と呼びます。
長い鎖国井の中の蛙になってしまい、今でもその島国根性が抜けない日本人ですが、かつてはこれほどまでに国際感覚に長けていたんだなぁと考えさせられます。
小説ではなく立派な歴史解説書ですが、最後まで飽きませんでした。


二冊目はこれ。

司馬遼太郎著「梟の城」。
映画にもなりましたね。
司馬氏のデビュー作と言ってもいい作品だそうです。
それにしても文章がむつかしい(ーー;)。
35歳でこれほどの文章が書ける作家が、現代には何人いるだろうか。
ストーリーは、秀吉の命を狙う伊賀忍者のお話。謎の大盗賊、石川五右衛門も出てきます。
まださわりしか読んでませんが、なかなか面白い。
今年も長時間の電車通勤は退屈せずにすみそうです(^^ゞ。