読み物二題

一冊目。道尾秀介著「ソロモンの犬」

タイトルに惹かれて買ってはみたけど、ちっとも面白くなかった。
そもそも、ミステリーとか推理小説とかってあんまり好みじゃありません。
答えがひとつしかない物語なんてつまらないよ。


二冊目。宮本輝著「彗星物語

こりゃ、活字版「サザエさん」ですな。
13人と一匹という大所帯の一家に、ハンガリーからへんてこな留学生がやってきます。
殺人事件も無い、大冒険も無い、ひとりのヒーローも出てこない。
でも、核家族化が進んでしまった現代人が読むと、家族っていいなぁと思うはずです。
すっとぼけてるけどどっしり構えたおじいちゃんと、何の芸もしないけど微笑ましいビーグル犬がいい味出してます。
まだ途中だけど、すんごくいい本だと思います。