北海道への足

今や九州も四国も橋で地続きになってしまったので、海を渡らなければ行けない県は沖縄と北海道だけになりました。
かつてフェリーは、安く上げるための交通機関でしたが、昨今の原油高騰による船賃高騰と高速千円のおかげで今では決して安価な渡道手段ではなくなってしまいましたが、この船旅がまた楽しいのです。
でも、予約を取るのがた〜いへん。
今回も結局大洗発の便は予約が取れず、往復とも仙台−苫小牧航路の太平洋フェリーを利用しました。

行きのフェリーは「いしかり」

まだまだ綺麗な船体で内装も豪華ですが、来年3月で引退し、外国に売却されてしまうのだそうです。
来年からは「ニューいしかり」が就航するんだとか。
何度か利用させてもらった船だけに、なくなってしまうのはちょっと残念ですが、新しい船がどんなものなのか、今から楽しみでもあります。

時間のたっぷりある船旅のお楽しみはお食事です。

夕食はバイキング形式で2000円と決して安くは無いので、元を取ろうとついつい食いすぎます(^^ゞ。
夕食後は太平洋フェリーご自慢のナイトショー。

今回、行きはソプラノとピアノの演奏でした。
その他、サウナつきのお風呂とか映画館なんかもあって、14時間の長時間でも飽きることはありません。

すえた重油とトラックの排ガスの充満した船倉の重い扉が開くと、そこはツーリング天国。

いや、この瞬間がたまらないわけですよ。

いつもは走るばかりの北海道ツーリングですが、今回はちょっと変化を取り入れてみようと利尻島へも渡ってみました。
利尻行きのフェリー。

白い船体が綺麗です。
バイクで渡ると往復1万5千円。決して安くはありません。
実は、この船に乗る直前、フェリー乗り場の二輪用駐車場に入ろうとしてシルバーライダーさんが立ちゴケをやらかしました。まぁ、バイクも人も被害は無かったのですが、そのわずか10分後、今度は船の中でUターンしろと言われて焦ったおいらがまたまた立ちゴケ
今度はフロントウインカーが粉々(ToT)。おいらも頭を打って、しばしムチウチ状態。
わずか10分の間に仲間内2台がこけると言う前代未聞の珍事を演じてしまいました。
ウインカーはガムテで補修し、電球の球も島のホームセンターで調達できたので、その後の走行には支障なかったのですが、その後しばらく首が痛かった。
まぁ、これで厄を落とすことが出来たのか、それまで分厚い雲に覆われていた利尻富士が一気に姿を見せてくれたのは幸運でした。

船の旅のいうのは陸を離れるときの物悲しい気持ちが何ともいえなかったりします。

この稚内航路、かもめがずっと後を付いてきて、えびせんを上げると人間の手から上手にとって食べたりして結構面白いです。

帰りの船は「きたかみ」でした。

何でも国内最大級、最速の船らしい。
確かに巨大なエンジンの振動も殆ど感じず、快適な船旅でした。