砂の街、星のない町

5月の上海に引き続き、今度は同じく中国の鄭州と言うところに行ってきました。


鄭州市は中国4千年の歴史発祥の地。まさに中国のルーツともいえる所で、近くにはあの少林寺もあります。


日本からの距離はおよそ2300km。上海ならその気になれば日帰り出張も可能ですが、鄭州には現在のところ直行便がないために、おいらの家からだと乗り換え時間も入れるとおよそ13時間。行くだけでも丸一日かかります。


泊まったのは建国飯店(JIANGUO HOTEL)。

3泊お世話になりました。
5つ星で料金は1万円近く取られるんですが・・・・。

ベランダはこんなんです(ーー;)

とても恐ろしくて外に出られたものではありません。
窓のロックも壊れていて、鍵かかんなかった。

でも、まぁ、部屋はまずまず。

殆ど外国人のいない鄭州は英語も日本語も通じませんが、ホテルはかろうじて英語が使え、サービスも悪くはありませんでした。


街は今まさに建設ラッシュ。

しかし、建築現場の回りには、明らかに建築現場から落下してきたと思われる50cmくらいのコンクリートのかたまりが道路の真ん中に落ちていたりします(怖)。


ビル丸ごと一棟電光掲示板なんていうのもあって、そのスケールのでかさには度胆を抜かれます。


恐ろしいのはタクシーの運転。
片側4車線の道路、他の車が60キロ位のスピードで走っているところを120キロで車線の端から端まで使って抜きまくる。
信号で4列で並んで止まっている車列の間にノーブレーキで突っ込み、そのまま赤信号の交差点の先頭に出て右折する(中国では赤信号でも右折は可なのですが、これはマジ恐怖)。
さらにそんな道路を電動バイクが逆走してきたりするもんですから、目的地に着いた時には、キンキンにエアコン効いていたはずなのに汗びっしょり(ーー;)。
上海も凄いと思いましたが、その比ではありません。会社が駐在員の車の運転を禁止している理由がよくわかりました。


おいらの印象は鄭州は砂の町です。
日本でも春先に黄砂が舞って空が黄色くなることがありますが、こちらは本家本元。

この季節でも、晴れていても空は青くならず、太陽が黄色い。

ちょっと郊外にに出るとそこは殆ど黄色い砂漠。

景色もずっと霞んでいて、車は洗車しても2、3日でホコリだらけだそうです。

なので、夜になっても星は全く見えません。

とにかくホコリっぽい。
おそらく喘息や気管支疾患をもった日本人には住めないと思います。
ただ、雨が少ないので、湿度は低く、気温は日本と変わらないものの、はるかに過ごしやすいです。


三泊四日の仕事を終え、上海で羽田行きのJALに乗り越え、1時間もすると澄んだ青空と、緑に覆われた日本列島が見えてきます。
今更ながら、日本と言う国土の美しさを再認識した旅でした。
こんなに美しい国放射能何ぞで汚染してしまってはいかんですよ。