出張のお供

今日は大阪日帰り出張でした。

朝、結城駅で東京発8:40の新幹線の切符を買おうと思ったら、駅員に、
「そんな電車、無いですよ」
と言われました。
そんなはずは無い。先週もその時間に乗ったんだと言ったのですが、「臨時列車だったんじゃないですか?」とにべも無い。
仕方なく、駅員のいう8:47発の切符を買ったのですが、東京駅に着いたら、ちゃんと8:40の電車はありました。
ったく、水戸線の駅員は、時刻表も読めんのか(怒)。

そんな訳で、朝から気分悪く、新大阪行きののぞみ号に乗り込みました。
目的地までの乗車時間は往復8時間。
そんな長時間じっとしていられるほど人間できてませんので文庫本2冊を持って行きました。


一冊目はこれ。

高村薫著「黄金を抱いて翔べ」。
銀行の地下金庫に眠る100億円の金塊を強奪しちゃうお話。
圧倒的迫力と、分刻みのストーリー展開は高村さんの真骨頂。
面白かったです。
ただ、彼女の作品に頻繁に出てくる同性愛の描写はいらん(ーー;)。


続く二冊目。

笹本稜平著「還るべき場所」
これは、マジお勧めです。
登攀中に恋人を失った主人公が、やがて再び山の中の山「K2」に還ってくる。
単なる山岳小説というだけでなく、企業社会の人間模様、登山を通じて人生とは何ぞやというところまで巧みな構成で語られています。
500ページに迫る大作ですが、一気に半分まで読み進みました。
新幹線の隣の座席で爆睡中のオヤジの大いびきも、天を突くK2の稜線に吹き荒れる烈風の音に聞こえるほど熱中しちゃいましたよ。
後半が楽しみです(^^)v。