こんなことって・・・

こんなことって、ありえないよね。嘘だよね。




今年の正月休みは何年かぶりにどこへも出かけず家におりました。
なので、パルを連れて毎日散歩を楽しんでいたのです。

昨年11月に脳梗塞で倒れた時はもう歩けないんじゃないかと心配したのですが、奇跡的に回復しておよそ2kmの散歩道もふらつくこともなく元気に歩くようになっていたのです。

私はと言えば、久しぶりに家で過ごす9日間の正月休み、ゴミ屋敷と化しつつあった自分の部屋を徹底的に掃除しました。
ついでに10年ほど前、私の父が怪我をして畳に座れなくなって以来撤去していた炬燵を自分の部屋に復活させたのです。


晦日、下の弟一家が遊びにやってきて、元日には2番目の弟も帰省し、久しぶりに一族郎党が揃いました。
そして、全員がなぜか二階の炬燵部屋に。
せっかくだからとパルも連れてきて記念撮影。

パル、下向いちゃったけど・・・(^^ゞ。

しばらくあれやこれやとおしゃべりしていたのですが、さすがに4畳半に7人も集まって、犬にとっては暑苦しかったのでしょう。
外に出たがるので、出してやりました。
でも回復したといっても15歳の老犬です。
階段は辛かろうと抱えて下してやろうと思ったその時でした。
私が追いつく前に自分で階段を降り始めてしまい、上から2段目でふらついて頭から・・・。




本当にあっという間の出来事でした。
キャンとも言いませんでした。私が駆け寄った時にはもう意識はなかったと思います。
必死に呼びかけるも、数分後には呼吸も止まってしまいました。

なんということでしょう。楽しいはずのお正月がなんとも悲しい日に豹変してしまった一瞬でした。

二階になんて連れて行かなければ、部屋から出すときちゃんと私が抱えて出してやればと後悔しても、もうパルは帰ってくることはありませんでした。
せめてもの救いは全く苦しまなかったということ。
多分、本人(犬)も自分が死んでしまったことに気づきもしなかったかもしれません。


翌日の1月2日、笠間にあるペット霊園で火葬してもらいました。
さすがに正月2日でお坊さんがいなかったので、代わりに親父殿がお経をあげてくれたのですが、途中で声が詰まって読み切れず。

ロッカー式の墓地は幸いに3年前に亡くなったクリの隣が開いていたので、そこに埋葬することができました。

向こうでまた一緒に仲良くやってくれるかな。

連休後半の2日間は一家全員がまるで魂を抜かれたようになってしまっています。


もし生まれ変ることがあったら、またうちにおいで。

それまでゆっくり眠ってくれよ。

なんか、この歌が妙に心に沁みる。