今年1月の末日、大好きだった母方の叔父(母の弟)が亡くなりました。
母より10歳も若いのに、ちょっと早すぎるよなぁ。
私がバイクに乗るようになったのは、この叔父の影響が大きいのです。
生まれて初めて乗ったバイクは、彼のCB450のリアシートでした。
まだ小学生低学年だった私、ものすごいエキゾーストノート、カーブの度に傾いて風を
切って走る感覚に、全身に震えがくるくらい興奮した思い出があります。
何かとかわいがってくれて、いろんなところに連れて行ってもらったし、私を最初に「とし坊、とし坊」と呼んだのも、実は彼だったりします。
とにかくポジティブ思考の人で、癌で余命宣告をされても、「医者が1年というのなら、俺は1年1か月生きてやる!」と、既に薬の副作用で自転車のペダルに足を乗せるのもしんどくなってきた時期に、「これならまだ乗れる」とこんなバイクを買ったそうです。
ホンダのバイト。2001年からわずか4年ほどしか生産されなかった50ccのスクーター。ある意味モトコンポなんかよりレア車かもしれません。
しかしそんな彼も病魔には勝てず、このバイクもいくらも乗らないうちに天国に旅立ってしまいました。
四十九日も無事に済み、他に乗れる家族もおらず、このバイクをどうしようというので、それなら形見に下さい!と頼み込み、もらい受けてきました。
そして本日、とりあえず洗車。
すげーかわいい。
退役軍人仕様です(笑)。
リアフェンダーにはインディアンがにらみを利かせてます。
ガソリンは5リットル入ります。定値走行での燃費は75Km/Lですから350キロくらい走れるんですね。タンクの中はきれいでした。
燃料計が無いのは不安だなぁと思っていたら、こんな所に警告灯が。
走行距離はまだ3500キロ。20年前のバイクのわりに程度はいいと思います。
シートは7段階に高さ調整が可能という珍しい仕様。自転車のサドルみたいですが、オプションなのかバックサポートも付いています。
燃料噴射はキャブレター。でも、これ、チョークが無いんですね。冬場大丈夫か?
20年くらい前のバイクなんで、それなりにヤレはあります。
外装は何カ所か割れてるし、
フロントフォークのシールもへたってオイル?グリス?が漏れてます。
ブローバイのドレン点検しようと思ったら、カチコチになってて折れました(-_-;)。
でもバッテリーは新品が入っているみたいで、ちょっと補充電しただけで無事エンジンはかかりました。
オイルもきれいだったし、タイヤもバリ山、特にひび割れとかもありません。空気圧もちゃんと規定値が入っていました。
とりあえず走れる状態ではあるので、4月2日以降にナンバー登録してこようと思います。
大好きだった叔父が最後に乗ったバイク、大事にしていきたいと思います。